1階の客席を作っていきます。
元々の1階の床は、シロアリに食べられまくっていて、
まるでスポンジのように、ふわふわというかスカスカというか
穴ぼこだらけでした。
なので、床の木材をノコギリで全部切りました。
スッキリ。
一から床を作っていきます。
大引きと、束と、束石
床の土台は、大引き(おおびき)と呼ばれる横に長い木材と、
その大引きを支える束(つか)、そして束の土台となる束石(つかいし)
この3つで作られます。
んで、作っていく順序は、
大引き → 束石の設置 → 束
の順です。
まず、床の高さを決めます。
以前、180cmくらいある友人が来た時、天井に頭をぶつけていたので
少し床を低くしようかなぁって思っています。
ちなみに、床から天井の一番低いところまでの高さを測ったところ、170cmでした。
古民家って天井低いよね。
天井、一番低いところでも180cmは欲しいなぁ。
というわけで、安すぎて水平かどうか怪しいレーザーで
水平のラインを出します(笑)
ラインはマジックでなぞりました。
これを基準に、土台を作っていきます。
ではまず大引きから。
先日、大引きで使えそうな太い木材をたくさん頂いたので、
それを使います。
大引きで使う木材は、基本的に90mm以上の角材を使います。
バタ角とか三寸とかって呼ばれたりもします。
(一寸は約30mmなので、三寸 = 90mmの角材みたいな意味)
今回頂いた木材は、測ってみると105mmの角材でした。素敵。
これをざっくり配置。
だいたい900mm間隔で配置しました。
木材の長さがまちまちなので、横の長さに合うようにカットします。
んで、この木材を置くために打ったコンクリートの高さがバラバラなので、
ノコギリとノミで切り込みを入れていきます。
ノミ、難しい。
全然まっすぐにならん。
合わん。
ごちゃごちゃ修正した後に、シロアリ予防のために防蟻剤を塗ります。
なべちゃんに防蟻剤を塗ってもらいつつ、同時並行で束を立てていきます。
カットした継ぎ目の真下に、束石が来るように配置します。
この時、水平器で水平になるように設置します。
元々あった束石を利用するときは、モルタルで水平に調整しときます。
束石が設置出来たら、車に付いてるジャッキで大引きを持ち上げて
水平器で水平にします。
んで、束石から大引きまでの長さを測り、その長さに束を切っていきます。
これを繰り返します。。。
あぁオレ、何本木を切ったんだろうか・・・
で、切れた束は、デコボコがないように、
やすりで両面削って水平にします。
水平にできたら、束石と大引きの間に設置して、
大引きと束を固定します。
ノミとノコギリで切り込みを入れた木材も
組んでいきます。
土台っぽくなってきた。
最後に補強として、900mm間隔で金属製の束も設置しました。
全部木材じゃなくて、金属製の束を入れた理由は2つあって
1つは、シロアリに食べられないからっていうのと
もう1つは、高さが調整できるから。
今後絶対、木材の縮みとかそりとか、地震の揺れとかで
大引きの高さがズレます。
そんな時に、簡単に直せるように
高さの調整できる束を入れました。
大引きの向きの話
木材は、そります。
自然の物なので、そります。
なので、大引きを設置するときの目安として
そってる面を下向きに設置します。
なぜかというと、下向きのそりなら、束で上向きに多少持ち上げられるからです。
上向きだと、相当な力で下向きに抑えないといけないので
実際問題、無理です。
また、現時点でまっすぐに見えても
後々そります。
んで、そる時は年輪の中心がある方とは逆側にそることが多いらしいです。
なので、大引きを設置するときは、年輪がある方を下にします。
で、今回どうしたかというと、
向きはあまり気にせず、設置してます。
本当は、木のそり加減とか、今後木がそったりするのを予想して、
大引きの木の向きとかなんやらを色々考えて設置するもんなんやけど、
そもそもそこまで木を扱える技術がないので、そこまで気にしてもなぁって感じです。
上の画像くらい反ってくれてれば、向きも気にするけど、
まぁ、なんとかなるやろ!