スタイロカッターの作り方

DIYで古民家を改装しているわけですが、
古民家って断熱材ってものが基本入っていません。

断熱材が入っていないと、どうなるかというと
夏は暑く、冬は寒いという、暮らすのが辛い家になってしまいます。

さらにこの家、壁が全部土壁です。
土壁は、熱を溜める性質があります。
つまり土壁は、寒さも溜め込んじゃうのです。

まだ10月なのに、家の中が外より寒いという謎現象に見舞われてて
このままじゃ、絶対冬が越せない!
雪降ったら、ほんま生きていけない!

なので、断熱材を入れます。
断熱材で、土壁からの冷気をシャットダウンします。
今回使うのは、スタイロエース-Ⅱという断熱材。
その中でも一番厚い100mmの物を使います。

スタイロの良いところは、加工がしやすいという所。
カッターで、好きな大きさにカットできるんです。

が、分厚すぎてカットできない。
20~30mmはカット出来てるような感じやけど、
それ以上、スタイロが厚すぎて、カッターが進まない。
段ボールカッターでもやってみたけど、とにかく摩擦で動かない。

どうしたもんだこれ。

スタイロカッターを自作する

そういや、電熱線温めて発泡スチロール切るやつが
ホームセンターで売ってるの見たことがあったので、調べてみました。

そしたら、発泡スチロールが溶ける温度が約70~90度らしい。
んで、発泡スチロールカッターは、だいたい100~240度くらいまで温度があがるそうです。
そして、スタイロエース-Ⅱが溶ける温度は、250度くらい。

切れんやーん!

なので、自分でスタイロカッター作ることにしました。

スタイロカッターの作り方

まず、1000mmくらいの長さの木が余ってたので、
両側に、電熱線を付ける木をビスで固定します。

次に、金属製の戸車(扉の下につけてスムーズに扉を動かす滑車みたいなやつ)の
片方に切り込みを入れて、曲げます。

電熱線を付ける木の片方にビスで固定します。

電熱線には、カンタル線を使います。
ニクロム線の上位互換みたいな電熱線です。
電気抵抗が大きく、1250度くらいまで熱くして使えるっぽい。
最近のIQOSみたいな電子タバコは、だいたいカンタル線使ってるんじゃないでしょうかね。
知らんけど。

ちなみに、
カンタル線 → 鉄+クロム+アルミニウム
ニクロム線 → クロム+ニッケル

おもしろいっすね!

そんで、電熱線の片方を戸車を経由して
バネに繋げます。

熱くなったら、カンタル線が膨張して、絶対緩むので
バネで引っ張っておきます。
戸車は、バネがスムーズにカンタル線を引っ張れるように付けました。
プラスチックの戸車だと熱で溶けるので、金属製の戸車を付けています。

んで、このままコンセントに繋げて、カンタル線が1250度とかになっても危ないので
途中にパワーコントローラーを付けます。
パワーコントローラーの黒いところを回すと、温度の調整が出来ます。
ちなみに4000Wまで調整できるみたいやけど、先にブレーカー落ちる(笑)

配線は、VVF(家庭によくある電気コードの名前)を使っていて、
養生テープと結束バンドで、てきとーに留めています。
スタイロカッター完成!

スタイロ切ると、めっちゃ体に悪そうな臭いの煙が出てきたので
換気システム、扇風機の強も発動。
窓も開けましょう。
換気大切。

実際に使ってみたところ、カンタル線が赤くなるくらい熱くなると
スタイロが溶けすぎるので、
赤くなる直前くらいの温度に調整した方が、うまく切れるような気がします。

ただ、うまく切るには、けっこう練習が必要です。
なかなかうまく切れない。

が気にしない!
ビャビャビャッと、たくさん切りました。

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