なぜ東京から兵庫の田舎に移住したのか ​

 
地元にUターンしてからよく聞かれるのが
「なんで東京から、なんにもないこんな田舎に帰ってきたん?」ということ。
ほんとにめっちゃ聞かれます。
 
そして、東京に住んでいるときに友人から聞かれたのが
「なぜ地元がいいの?他の田舎じゃダメなの?」
という一瞬考えさせられた質問。
 
 
その2つの質問を踏まえて、
なぜ、田舎に移住したのか?
なぜ、全国に田舎と呼ばれる場所はたくさんあるのに、
生まれ育った地元じゃなければならなかったのか?
という理由を書いていこうと思います。
 

なぜ、田舎に移住したのか?

 
都会ではなく田舎に移住した理由は3つあります。
 
①空き家が多く、家が安く買える
②野菜を育てたい
③子供の故郷を田舎にしたい
 
細かいことを言うと、もっと出てきそうやけど
ざっくりいうと、この3つです。
 

①空き家が多く、家が安く買える

 
東京に住んでいた時は、71,000円の家賃を払い
2DKの部屋に嫁と2人で住んでいました。
 
 
文京区の茗荷谷という場所に住んでいたのですが、
2DKの相場が10万円~11万円くらいな場所です。
なので、71,000円の部屋というのは、相場的にかなり安い部類の部屋でした。
 
相場的に安い部類の部屋といえども、
この部屋に1年住むと、71,000円 × 12カ月 = 852,000円もかかります。
 
んでもって、この部屋に約4年半くらい住んでいたので
71,000円×54カ月(4年半)= 3,834,000円
 
んで2年に1回、部屋の契約の更新があり、
謎に1カ月分の家賃をプラスで払わないといけません。
71,000円(更新料)× 2回 = 142,000円
 
なので、東京の部屋に住んでいた4年半での合計の出費は、
3,834,000円 + 142,000円 = 3,976,000円
 
なんと、約400万円。
400万円もあれば、田舎の空き家が余裕で1軒買えます。
家を買ってしまえば、もう家賃を払わなくてもいい。
 
出ていくお金を減らすことは、暮らしに余裕ができます。
 
それに、10年後どんな世の中になっているかわからないのに、
数千万円ものお金を借りて、しかも35年ローンを組んで
新築の家を建てるとか、怖すぎて個人的に無理です。
 
しかも、いま日本には、空き家が増えすぎて問題になっています。
家が余っているのに、新しく建てる理由がよく分かりません。
 

②野菜を育てたい

 
自分で食べる分くらい、自分で育ててみたいなぁ。
子どもが生まれたら、畑の採れたて野菜を食べさせたいなぁ。
そんな想いがありました。
 
一応、東京に住んでいた時も、どうにかして野菜育てたいなぁと思って
ベランダにプランターを並べて育ててみたりもしました。
 
けどまず、土が高い。そしてプランターなので狭い。
さらに、ベランダの日当たりが悪く、育ちがめっちゃ悪い。
 
畑を借りるにしても、電車で1~2時間、遠いところだと3時間以上もかかります。
時間もかかるし、電車賃だってかかる。
東京は、制限が多すぎて自分には無理でした。
 
その分田舎では、農業の担い手の高齢化や、
人手不足などにより休耕地などが多くあり、
近くに安くで畑を借りたりできます。
 
ラッキーなことに、買った家に畑が付いていたので
いまは、その畑で15種類くらい野菜を育てています。
今後、30~40種類は育てたいなと思っています。
 
 

③子供の故郷を田舎にしたい

 
20代の頃は、旅をして日本全国ふらふらしていました。
その時に感じたことは、見ず知らずの田舎に住み始めるのは、ハードルが高いなぁということ。
仕事探し、ご近所づきあい、慣習など、住み始めるには
けっこうな覚悟が必要な気がします。
 
逆に、東京に住み始めるのは、とてもハードルが低いです。
というのも、東京に住むのは部屋を借りてしまえばいいだけです。
合わなければ街を変えればいいし、地元に戻ってもいい。
 
子どもが大きくなって、東京みたいな都会に住みたければ住めばいいし
田舎がいいっていうなら、田舎に住めばいい。
そんな子どもの選択肢の一つとして、故郷が田舎っていうのも
いいんとちゃうかな。
と勝手に思っております。
 

なぜ、全国に田舎と呼ばれる場所はたくさんあるのに、生まれ育った地元じゃなければならなかったのか?

 
理由は3つあります。
 
①両親や友達が住んでいる
②生まれてからの物語が地元にはたくさんある
③ギャップが限りなく0に近い
 

①両親や友達が住んでいる

 
厳密にいえば、「嫁の両親や友達が住んでいる」です。
 
結婚して子供が欲しいと思いました。
けど、東京での暮らしの中で、子供を育てるということが
全く想像できませんでした。
 
初めての子育て、分からないことばかり。
 
きっと、そんな暮らしの中のストレスで、
嫁がダメになるのは、目に見えていました。
 
かといって、自分がフォローできるかと言えば
全く出来ないような暮らしでした。
 
そんな時、嫁が一番頼りにでき、心を許して頼れるのは
嫁自身の親です。
オレの親ではありません。
 
なので、オレの地元ではなく
嫁の親がいる地元じゃないとダメでした。
 
自分一人で生きていくなら、全国どこの田舎でも良かったわけですが、
この人生は嫁と楽しもうと決めたので、嫁の両親や友達が住んでいる田舎に移住しようと思いました。
そして、たまたま自分と嫁の地元がいっしょだったので、地元に移住という形になりました。
 

②生まれてからの物語が地元にはたくさんある

 
20代の頃は、ラッキーなことに全国に友達が出来たので、
いろいろな場所に遊びに行きました。
 
そこで感じたのは、日本全国に魅力的な田舎はいっぱいあるということ。
食べ物が美味しい、自然が豊か、星がキレイ、
そんな田舎、めちゃくちゃたくさんあります。
 
じゃぁ、なぜ地元なのかって言ったら、
地元には物語がたくさんあるからです。
 
生まれ育った地域、近所の人、通った学校、学生時代の友人、
よく行ったお店、次の電車が来るまで1時間の駅、鹿に出くわす帰り道。
 
物語がない田舎より、物語がある田舎に住みたい。
だから、地元に移住しました。
 

③ギャップが限りなく0に近い

 
田舎暮らしでよく聞くのは、
「移住してみたら思っていたのとは違った」という意見。
 
これはなんか、「就職してみたら思ってた仕事じゃなかった」みたいな感じに聞こえます。
 
都会から田舎へ移住したときの暮らしのギャップ。
それが地元なら、ほぼ0です。
 
あの場所に住んだら、
近くのスーパーはあそこで、近くの病院はあそこで、
子どもの学校はあそこで、地区の行事はこんなのがあって、
夏の暑さは、冬の寒さはこれくらい、雪がこれくらい積もって
っていうのが、だいたい分かります。
 
田舎の情報って、いいところはよく書いてあるけど
悪いところは、なかなか書かれていません。
 
そのギャップが少なければ少ないほど、
移住はしやすいのかなって思います。
 

東京から地元の田舎に移住した理由まとめ

 
というわけで
都会ではなく田舎に移住した理由は
 
①空き家が多く、家が安く買える
②野菜を育てたい
③子供の故郷を田舎にしたい
 
の3つ。
 
そして、なぜ全国に田舎と呼ばれる場所はたくさんあるのに、
地元に移住したのかというと
 
①両親や友達が住んでいる
②生まれてからの物語が地元にはたくさんある
③ギャップが限りなく0に近い
 
という3つの理由からでした。
 
 
田舎に移住を考えている人への参考になればなぁって思います。
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