つまらん。
なんか思い描いてた大学生活じゃない。
例えば、このままなんとなく大学生活を続け、
大学を卒業して就職して、
たまに合コンとかしちゃったりして、
彼女が出来て結婚して、
マイホームを35年ローンで購入。
子宝に恵まれ、定年まで勤めあげ、
老後は孫たちに囲まれて、幸せな老後ライフ
そして死んでいく。
見えた。オレの人生見えた。
けどなんかつまんなくない?こんな人生。
いや、悪くはないよ。むしろ幸せな気がする。
けど、なんかつまんなくない?
こう、最後まで見通しが出来ちゃってるっていうか
レールの上を走ってる人生というか、定番というか。
いや別に悪くはない
なんだろう。
何が原因だ?
このつまらなさの原因はなんだ?
・・・
もしかして、なんとなく大学生しちゃってるからか?
そうだ、そうに違いない。
つまり、大学生を辞めちゃえばいいんだ!
と決まれば、退学だ!
大学に入学して1週間。
オレは大学を辞めることにした。
————————-
辞めようと思ったが、どうやったら辞めれるか分からなかったので
事務局で聞くことにした。
「退学したいんですけど、どうしたらいいですか?」
「退学ならね、この紙書いて提出してね」
と、一枚の紙をもらった
あぁ、こんなペラペラの紙一枚で退学出来ちゃうんだ。
入学するのはめっちゃ大変やのに。
まぁでも、書けば退学できるなら楽でいいね。
後日、学科長との面談みたいなものがあって、
その後、学長との面談があった
「君辞めちゃうの?まだ入学したばかりでしょう?」
「そうなんですけどね、辞めます」
「まぁ、それもいいと思うよ。人生は長い。まぁがんばりなよ」
「はい、ありがとうございます!」
学長いいやつだな。
もっと、色々いわれるかと思ったけど、案外さらっと辞めれたな。
というわけで、オレはニートになった。
親には、まだ何も伝えていない。
オレの人生はこれからだ!